i-バスで巡る「いちのみや」再発見の旅!【尾州編】

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i-バスを利用して「いちのみや」を再発見してみませんか?
i-バスのコース・バス停ごとに、市内のおすすめスポットを紹介していきます!

ということで一宮市地域交通課が作成したバスマップは、三本仕立て。
・「美濃路街道を行く【萩原宿】」
・「美濃路街道を行く【起宿】」
・「尾州織物 のこぎり屋根を行く」

今回は、3つ目「尾州」に焦点をあてて紹介していきたいと思います!

尾州織物 のこぎり屋根を行く

まずは「尾州」のおさらいから!

愛知県一宮市を中心とした愛知県尾張西部と岐阜県西濃地域は毛織物産地として栄えてきた「尾州」と呼ばれています。
イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールドとならび世界三大毛織物産地とも呼ばれる「尾州」は、「紡績・撚糸」、「企画・製織」、「染色整理」というテキスタイルの工程を、すべてこの地域だけでまかなうことができるんです。

今となっては、観光案内所や一宮地場ファッションデザインセンター(FDC)で購入することが可能になった「尾州」製品ですが、もともとは企業向けに販売されていました。
そのため、地元の人でも一宮が”せんいのまち”であることは知っていても、「尾州」の商品として購入したことがある人は少ないのでは?
世界的ファッションブランドはじめ、インフルエンサーのブランドでも採用されている「尾州」。
思わぬところで手に取っているかもしれません。

市内バス路線周辺の尾州織物・のこぎり屋根マップ

一宮駅から出発! 近場のスポットといえば・・・

Re-TAiL

駅から徒歩5分ほどにあるレトロな建物。
特集では何度か紹介したことがある「Re-TAiL(リテイル)」さんです。

そもそも「Re-TAiL」とは、「Re(再び、新たに~し直す)」の意を持つ接頭辞と、「Texitile Art in Life(良い素材のある暮らし)」の頭文字になる造語とのこと。
その由来のとおり、尾州産地の生地や糸の販売はじめ、尾州デニムといったカジュアルなアイテムから、スーツといったドレスなアイテムまで、どれも高品質なものが揃っています!

とりあえず行ってみれば、気に入ったアイテムが1つは見つかる・・・はず。

糸で奏でる~尾州の魅力 Re-TAiLビルへようこそ

一宮市豊島記念資料館

「Re-TAiL」からもう少し歩いたところには、豊島記念資料館があります。平成24年(2012年)に閉館した豊島図書館をリニューアルして開館した施設です。

この資料館では、艶金(つやきん)興業さん旧蔵の染色整理機械類および、一宮市博物館が収集した織機類を収蔵・展示しています。
機織りの初期から動力織機・自動織機へと変わる織機の発展の段階を見て学ぶことができる施設です。
展示されている織機類は、平成19年に経済産業省から「一宮の織物関連遺産」として「近代化産業遺産群」の認定も受けているほど重要なもの。

「尾州」を学ぶ際には、是非とも立ち寄っていただきたい場所です。

「木曽川」の水があったからこその繊維業

■木曽川・北方コース

葛利毛織工業株式会社

「企画・製織」を行っている葛利毛織工業さん。
こちらも特集で紹介したことがありますが、まだまだ紹介し足りません!
大正元年(1912年)に創業し、手織り機に動力を加えた「ションヘル織機」を今も使い続けている織物工場です。

「ションヘル織機」はゆっくり丁寧に生地を織ることで、柔らかくふんわりとした品質になる反面、現代の高速織機と比べると作業効率が悪いという面もあります。
そのため世界的には使われなくなってしまいました・・・

しかし、ションヘルでしか織れない生地もある!
ということで葛利毛織工業さんは今日もションヘルを使い続けています。

世界的ブランドが恋する「尾州(BISHU)」に触れる旅

美濃路街道をとおして「尾州」は全国へ!

■尾西コース共通

(公財)一宮地場ファッションデザインセンター(FDC)

繊維産業を代表とする尾張西部地域の地場産業振興の目的で開設された施設です。
地場産業にまつわる情報の収集・提供、新商品の開発、人材養成などの振興事業を行っています。

いわば「尾州」専門の特殊部隊?
「尾州」について知りたい人、FDCさんに聞けば間違いなしです!

館内1階では、コンテストの優秀作品など尾州ブランドを発信する展示や企画もしています。

(公財)一宮地場産業ファッションデザインセンター 公式HP

のこぎり二

一宮市篭屋(かごや)の住宅地にある「のこぎり二」。
「のこぎり二」は平松毛織株式会社さんの工場を、ギャラリーや貸しアトリエとして活用しています(常に開けっ放し。気軽に入れます)。

併設しているカフェ「YUT@CAFE」は、どこか懐かしい雰囲気が漂うウッディーな店内。
手作りしたランチやハンドドリップで淹れるコーヒー、デザートなどがゆっくりと味わえます。

広く明るい空間で、ゆったり過ごすのにオススメです!

毛織物産地「尾州」のいま・むかし のこぎり屋根のある風景 vol.2

国島株式会社

1850年(嘉永3年)に創業し、毛織物を中心とした高規格なスーツ地を製造・販売しています。

世界観を体感してもらうため、直営のアトリエを「Re-TAiL」2階にオープンし、スーツのパターンオーダーを提案しています!

高品質な生地・体格にあったシルエット、なのに!
大変お手頃な値段で購入できるので、普段スーツを着る方は是非一度訪れてみては?

■尾西南コース

株式会社ソトー

毛織物産地を彷彿とさせる、のこぎり屋根の工場。
多種多様な染色整理機械もあれば、レトロな倉庫から最新鋭の自動倉庫まで。
「尾州」の染色といえばソトーさんといっても過言ではありません。

ソトーさんでは、毛織物の生地がテキスタイルになるまでを見学できる、工場見学(要予約)も実施しています。

木玉毛織株式会社(尾州のカレント)

明治初期に発明された日本独自の紡績機「ガラ紡」で糸を紡ぐ木玉毛織さん。
使うのはオーガニックコットンのみで、糸はもちろんバス&キッチンやベビー用品、衣類なども製造販売しています。

また工場内には、繊維業に携わる若手が中心となって結成した産地活性サークル「尾州のカレント」の新見本工場もあり、製品の販売からイベントの開催まで。

各地で伝統産業の跡継ぎ問題が取り上げられています。
そんなご時世でも「尾州」は若手が盛り上げてくれています!

SDGs12「つくる責任、つかう責任」

一宮は「せんいのまち」…そう言われるほど、全盛期は凄まじい勢いでした。
(「ガチャ万景気」聞いたことある人も多いのでは?)
市内の「のこぎり屋根」も減少していくなか、以前からの事業がSDGs(持続可能な開発目標)な取り組みとしてメディアに取り上げられ、あらためて評価されるなど、新たな勢いが生み出されています!

SDGs12個目の目標「つくる責任、つかう責任」として、自分たちは何ができるのか、、、
そう考えた時に「良いものを長く着る」、これも立派な取り組みではないでしょうか。

じゃあ良いものの定義とは?
そんな時、「尾州」の歴史と各事業者さんの想いを知り、「尾州」の製品を手に取ってもらえると嬉しく思います!

今後も「尾州」にご注目ください!


「美濃路街道を行く【萩原宿・起宿】」編は観光協会公式HP「各種パンフレット」をご覧ください。

一宮市観光協会 各種パンフレット

一宮市 「i-バス」公式HP

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