今からおおよそ百年前、外崎が耕地整理をする時、郷西の八幡社の北に一つの塚がありました。その塚を真ん中にして平島の人に畑が分配されました。早速開墾しようと塚を壊すと、小さな蛇が戸口にいました。怪しく思って占師に占ってもらうと「それは塚の主の大蛇で、住む所がなくて困っているからお前につきまとうのだ。それを恐れるなら神に祭れ」と言われたので大変驚き「あの土地の分配はいやだ」と外崎の耕地整理の係りの人に申し出ました。係りの人も「それは気の毒だ」ということで他の地と換えてくれました。

 外崎の人は「天神大明神」として塚に祭り、占師の言葉どおり万病に霊験があると祈ってみたら不思議にも病がたちどころに治りました。その噂が広がり、尾張は勿論、遠くは美濃、伊勢、関東、関西あたりからも参拝者があり、一日に千人、二千人と押しかけ、見せ物小屋が出る、飲食店が出る、病が治り、お礼に来た人が区長に寄付を願い出る、遠方から参拝に来た人が宿を借りるといった具合で大にぎわいしました。

 やがて二年ほどでこの熱も冷めましたが、今も天龍社に祀られています。